雪が降らなくても危険?北九州の冬、愛車を「サビ(塩害)」から守るために絶対やるべきこと2025.12.12
こんにちは、北九州の板金塗装専門店、**K-Craft(ケークラフト)**です。
12月12日、金曜日。いよいよ今年も残り半月となりましたね。 年末年始は、実家への帰省や温泉旅行、あるいはスキー・スノボなど、車で遠出を計画されている方も多いのではないでしょうか?
ここで一つ、板金塗装のプロとして皆様に警告したいことがあります。 「北九州はあまり雪が積もらないから、冬の装備はスタッドレスタイヤだけで十分」
もしそう思っているなら、あなたの愛車は「深刻なダメージ」を受けるリスクに晒されています。
実は、雪そのものよりも怖い**「見えない敵」**が、冬の道路には潜んでいるからです。 今回は、冬のドライブで愛車をボロボロにしないための「サビ(塩害)対策」について、プロの視点で徹底解説します。
1. 犯人は「白い粉」!?凍結防止剤の恐ろしさ

冬の高速道路や山間部、あるいは朝方の凍結した橋の上などを走った後、車のボディやタイヤ周りが「白っぽく」汚れていた経験はありませんか?
「ただの泥ハネだろう」と思って放置してはいけません。 実は、あれの正体は、道路の凍結を防ぐために散布された「凍結防止剤(融雪剤)」なのです。
なぜ「白い粉」が車を破壊するのか?
凍結防止剤の主成分は、主に「塩化カルシウム(塩カル)」や「塩化ナトリウム」。 つまり、成分としては**「塩(しお)」**そのものです。
そもそも、車は金属の塊です。そのため、金属にとって塩分は大敵と言えます。 例えば、海水浴に行った後、車を洗わないと錆びるのと同じ原理で、凍結防止剤が付着したまま放置すると、マフラーやボディの下回り(シャーシ)、足回りの部品があっという間に赤サビだらけになってしまいます。
恐ろしいのは、**「雪が降っていなくても撒かれている」**という点です。 路面凍結の恐れがある深夜や早朝の高速道路では、予防的に散布されています。知らず知らずのうちに、愛車は塩漬けの状態になっているのです。
2. 小さな「キズ」がある車は特に危険信号!
ここで、普段車のキズやへこみを修理している私たちだからこそ、強くお伝えしたいことがあります。
今、あなたの車のバンパー、ドア、フェンダーなどに、**「塗装が剥げた小さなキズ」**はありませんか?
「これくらいなら、目立たないし放置してもいいか」 そう思っているキズこそ、冬場は致命傷になりかねません。
サビが「内側」で爆発するメカニズム

塗装は、金属をサビから守る「皮膚」の役割をしています。 キズによって皮膚が破れている場所に、高濃度の塩分(凍結防止剤を含んだ水)が付着するとどうなるでしょうか?
- 侵入: 塩分が塗装の裏側(金属の地肌)へ入り込む。
- 腐食: 金属表面で急速に酸化(サビ)が始まる。
- 拡散: サビが塗装の下を這うように広がり、塗装を内側から浮き上がらせる(ブリスター現象)。
春になって洗車をしたら、**「キズの周りの塗装がボコボコに浮いて剥がれ落ちた」**という相談が毎年後を絶ちません。 こうなると、修理範囲が広がり、費用も高額になってしまいます。
3. プロが教える!冬のサビ対策「鉄則2選」
では、どうすれば愛車を塩害から守れるのでしょうか? 誰でもできる対策と、プロに任せるべき対策をご紹介します。
① 帰宅後は「下回り」を徹底洗浄
まずは、帰宅後の「下回り」徹底洗浄です。 遠出から帰ってきたら、できるだけ「その日のうちに」洗車をしましょう。 通常の洗車機でも良いですが、最も効果的なのは**「高圧洗浄機」**を使った手洗いです。
- 重点ポイント: タイヤハウス(タイヤの入っている空間)の中、バンパーの裏側、マフラー周辺。
これらは普段の雨では洗い流されない場所なので、下から上へ水を当てるイメージで、念入りに塩分を洗い流してください。コイン洗車場の「下部洗浄ガン」を使うのも非常に有効です。
② ボディコーティングで「強力なバリア」を張る
塗装面に強力なコーティング被膜を作っておくことで、汚れや塩分が直接塗装に触れるのを防ぎます。
市販のワックスは熱や塩分で溶け落ちやすいですが、プロ施工の**「ガラスコーティング」**なら、硬い被膜が冬の間ずっと愛車を守り続けてくれます。 コーティングがかかっていれば、塩カルが付着しても水洗いでサッと落ちやすくなるため、極寒の中での洗車が劇的に楽になるというメリットもあります。
K-Craftでは、板金塗装だけでなく、お車の美観と価値を守るためのプロ仕様のコーティングも承っております。
【内部リンク:K-Craftのコーティング・サービス一覧はこちら】
まとめ:年末年始のドライブ前にチェックを!
楽しい冬のドライブや帰省、愛車が傷んでしまっては台無しです。 後悔しないために、以下の2点をチェックリストに加えてください。
- 塗装が剥げたキズはないか?(あれば、サビる前にタッチアップや修理をする)
- 遠出の後は、必ず下回りを含めた洗車をする
「私の車のキズ、このままだとサビちゃうかな?」「下回りのサビ止め塗装ってできる?」など、気になることがあればお気軽にK-Craftへご相談ください。 LINEで写真を送っていただければ、キズの危険度も診断いたします。
残り少ない2025年、愛車を労って良い年を迎えましょう!




