【待って!】車のへこみ修理「自分でやる」のデメリット5選|安易なDIYはキズを広げる?2025.11.04
「あ!いつの間に…」愛車に小さなへこみを見つけると、本当にショックですよね。修理に出すと数万円はかかるし、「このくらいなら自分で直せないか?」とDIY修理キットを探す方も多いでしょう。
しかし、その「自分で修理」には、取り返しのつかない大きなデメリット(落とし穴)が潜んでいます。
この記事では、あなたが安易なDIYで後悔する前に知っておくべき、5つの重大なデメリットをプロの視点で解説します。
なぜ危険?DIY修理が招く5つのデメリット
節約のつもりが、かえって高額な修理費につながるケースは少なくありません。
1. 最悪の事態!「塗装の割れ・剥がれ」
これがDIY修理で最も怖いデメリットです。へこみを裏から押したり、表から引っ張ったりする際、金属が変形する力に塗装面が耐えられず、「パキッ」と割れたり剥がれたりすることがあります。
塗装が一度割れてしまうと、そこからサビが発生する原因にもなります。
「へこみ」だけの修理(デントリペア)なら2万円で済んだはずが、塗装が割れたせいで「板金塗装」が必要になり、10万円以上の出費になる…というのが最悪のパターンです。
2. 金属パネルが伸びて元に戻らなくなる
車のボディ(鉄板やアルミ)は、一度へこむと、その部分の金属が微妙に「伸びて」しまいます。
知識がないまま闇雲に裏から押すと、へこみが戻るどころか、金属が伸びきってしまい、今度は逆に「ポッコリと膨らんだ」状態になることがあります。
この「伸びた鉄板」を元に戻すのはプロでも至難の業です。小さなへこみだったはずが、DIYのせいで広範囲の板金塗装が必要になるリスクがあります。
3. 修理跡が残り、歪み(ひずみ)が出る
DIY修理キット(吸盤タイプやグルータイプ)でうまくへこみを引き出せたとしても、完璧に元の平面に戻すのはほぼ不可能です。
一見直ったように見えても、光の当たり方や見る角度によって、修理した部分が波打って見えたり、歪み(ひずみ)が残ったりします。
「いかにも自分で直しました」という仕上がりは、車の見た目を大きく損ねてしまいます。
4. 結局、修理キット代が無駄になる
数千円のDIY修理キットを購入し、数時間かけて作業した結果、結局キレイに直らない…というケースも非常に多いです。
「思ったより固くてへこみが戻らない」「違う場所がへこんだ」といった失敗に終わり、結局プロに再修理を依頼することに。
最初からプロに任せていれば、その数千円と数時間の労力は無駄にならなかったはずです。
5. 車の査定額(リセールバリュー)が下がる
将来、車を売却する際、査定士はこうした修理跡を絶対に見逃しません。
プロによるキレイな修理であれば査定額への影響は最小限ですが、DIYによる歪みや塗装の割れが残っていると、「素人修理跡あり」として、相場よりも大幅に低い査定額を提示される可能性が非常に高くなります。
節約した数万円の修理代のために、将来数十万円の損をするのでは本末転倒です。
特に「自分で修理」を避けるべき危険なへこみ
すべてのへこみがDIY不可なわけではありませんが、以下のケースはプロでも技術が必要なため、絶対に自分で手を出してはいけません。
- プレスライン上のへこみ: ドアやボディの「折れ線(エッジ)」部分。非常に固く、形をキレイに戻すのが困難です。
- アルミパネルのへこみ: ボンネットやフェンダー、高級車に多いアルミ素材は、鉄板より加工が難しく、割れやすいためDIYは厳禁です。
- 塗装がすでに傷ついているへこみ: 塗装が剥げたり、深いキズが入ったりしている場合、DIYでへこみを直しても塗装は直りません。どのみち板金塗装が必要です。
まとめ:DIYは「ハイリスク・ローリターン」。まずは無料見積もりを
車のへこみを自分で修理するのは、一見「安上がり」に見えますが、実際は「塗装割れ」「金属の伸び」「査定額の低下」といった深刻なデメリットを伴うハイリスクな賭けです。
DIYキットに数千円を投じる前に、まずは近所の板金塗装工場やデントリペア専門店で「無料見積もり」を取ることを強くおすすめします。
へこみの状態によっては、あなたが思っているよりずっと安く、早く、キレイにプロが直してくれるかもしれません。「安物買いの銭失い」になる前に、専門家の診断を受けてから判断しても遅くはありませんよ。




